2021年3月2日火曜日

3月の旬

               3月の旬 

              ヨモギ

               橋本紀代子 薬剤師

ギザギザした葉と、独特の香りが特徴です。別名は「モチグサ」。食用は35月に若い芽や葉を摘みとります。全国の川原や土手のほか、中国や朝鮮半島にも自生しています。

 香りのもとは「シネオール」などの精油で、気持ちを落ち着かせ、新陳代謝を促進し、アレルギーを抑える効果があります。

 食物繊維が多いので排便を促し、便秘の解消や痔の予防に。緑色のクロロフィルはヘモグロビンの生成を助けて造血作用を促進し、多く含まれるビタミンKは血液の凝固を助けます。

 成長した葉を乾燥させて粗く砕いた「ヨモギ茶」は、冷えや痛みを緩和するとされます。3gをティーバッグに入れ、熱湯を注いで数分浸し、13回飲みます。漢方では成長した茎や葉を乾燥させたものを艾葉(がいよう)とよび、冷えによる腰痛や生理不順、痔、鼻血などの処方に用いられます。

 お灸のもぐさはヨモギの葉を乾燥させて、葉の裏に密生する綿毛を集めたものです。

おいしい食べ方と保存法

 下ゆでは沸騰したお湯1ℓにひとつまみの塩、重曹小さじ1、ヨモギを入れて2分。その後、冷水にさらします。新芽だけなら重曹は不要です。

 水気をしぼり、お浸しやゴマあえ、ゴマみそあえにします。

 下ゆでしてフードプロセッサーやミキサーでペースト状にするのもおすすめです。蒸したもち米に混ぜるとよもぎ餅に。また、ポタージュに入れると爽やかな香りが味わえます。

ペーストとオリーブ油を合わせ、塩、コショウで味を調えると、魚料理のソースに。

生の葉に衣を付けて油で揚げる天ぷらも美味です。

保存は、ヨモギを水洗いして水を切り、ポリ袋に入れて冷蔵庫で2日間。ペーストや下ゆでしたものは冷凍保存できます。使うさいは自然解凍します。

【「食べもの通信」3月号より転載】

 

0 件のコメント:

コメントを投稿