2022年4月27日水曜日

 「市民と野党の共闘」発展のための待望の書

市民と野党の共闘 未完の課題と希望

  各地の市民連合の代表等の、児玉勇二さんら3人の弁護士編「市民と野党の共闘」の発展をめざす書です。

 広渡清吾さんの「21世紀型プロジェクトとしての政権交代運動」との巻頭言。中野晃一上智大教授と児玉勇二弁護士による対談「市民と野党の共闘のバージョンアップに向けて」で縦横に議論。野党共闘ポテンシャルが明らかになったことで攻撃が激化したこと、立憲民主党が政権を獲得するためには共産党を含む野党共闘以外に道がないこと、連合への過剰な反応は避け出来るだけ大きな共闘をめざすこと、若者や女性の参加をどう呼びかけるか非常に重要な課題、同じ場所に固まるのではなく幅広く広がって連携し勝つという本当に強い共闘をめざすなど語られています。

 新潟の経験を市民連合の佐々木寛さん、東京の勝利の経験、福島・沖縄の共闘の教訓、改憲阻止の道筋など、市民と野党の共闘発展の財産満載の書。ご購読を薦めます。

今井文夫東京革新懇事務局長

5月の旬

                 5月の旬

              ルッコラ

                      薬剤師 橋本紀代子 

ゴマに似た香りと、ピリッとした辛味が特徴の緑黄色野菜です。

 「ルッコラ」はイタリア語。日本では1990年代のイタリア料理の流行とともに普及しました。英語では「ロケット」「ロケットサラダ」といいます。

 地中海沿岸では紀元前から食べられ、「クレオパトラの美容食」などとよばれています。

 露地ものは春と秋が旬ですが、流通しているものはほとんどがハウス栽培なので、通年出荷されています。出荷量が多いのは静岡県、茨城県などです。

 ビタミンの宝庫で、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKを含有。イライラを改善するカルシウム、貧血予防の鉄分、味覚を正常にする亜鉛も豊富です。抗菌や抗がん作用があるといわれるアリルイソチオシアネートも含まれています。

おいしい食べ方と保存法

 サラダやカルパッチョなどの生食には茎が細く、軟らかいものを選びます。きのこと合わせたサラダはイタリア料理の定番。スライスしたニンニクをオリーブ油で炒め、香りが出たらマッシュルームなどのきのこを炒めて塩・コショウで味付けし、生のルッコラと混ぜます。

 冷ややっこ、ピッツァ、カプレーゼに、手でちぎった生のルッコラとチリメンジャコをのせると、食欲を刺激する一品に。

 しっかり成長し、香り、辛味、苦味が増したものは、サッとゆでると食べやすくなります。おひたし、白あえ、ゴマあえ、肉の付け合わせなどにします。

 保存は水で湿らせてポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てておきます。保存期間は3日ほどです。鮮度が落ちると独特の香りも落ちます。ペースト(ルッコラ、ニンニク、乾煎りしたクルミまたは松の実やカシューナッツ、オリーブ油、レモン汁、塩をフードプロセッサーにかける)にすると、冷凍保存もできます。

【「食べもの通信」5月号より転載】