11月の旬
リーキ
薬剤師 橋本紀代子
ネギの一種で、地中海沿岸の原産です。長ネギを太くしたような形で、葉は平らです。匂いは長ネギより穏やかで、煮崩れしにくく、加熱すると甘味が増します。
世界中で栽培され、日本へはベルギーやニュージーランドなどから輸入されています。日本での呼称はほかに、「西洋ネギ」やイタリア語のポッロから「ポロネギ」、またフランス語から「ポワロー」とも。
日本では高級食材として扱われています。国内生産量は非常に少なく、特産にして市場拡大をめざす地域も。最近は家庭菜園でも人気です。旬は11~3月。
匂い成分は硫黄化合物の一種「アリシン」などで、ビタミンB1の吸収を高めて疲労回復の効果があり、抗菌・抗ウイルス作用も優れています。ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンK、カリウム、食物繊維も含まれています。
漢方では、ネギの仲間には発汗、解熱、健胃、喉の痛みを止める、気持ちを安定させるなどの働きがあるとされています。
おいしい食べ方と保存方法
おもに根元の白い部分を食べます。若い緑の葉は繊維に沿って細く切り、使用します。
塩だれはリーキの白い部分をみじん切りにし、すりおろしニンニク、塩、ゴマ油、鶏ガラスープ、レモン汁を混ぜます。ゆでた肉にのせたり、チャーハンに入れるなどします。タレは小分けして冷凍保存できます。
マリネは白い部分を半分の長さに切り、タコ糸で縛ってリーキが浸るくらいの量の熱湯に塩ふたつまみを入れ、竹串が通るまでゆで、熱いうちにマリネ液(オリーブ油、酢、塩、コショウ、粒マスタード)をかけます。
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