2018年10月2日火曜日


                10月の旬 
                 クルミ 
    
               薬剤師 橋本紀代子
 
クルミは堅い核の中にある種子を食用にします。上品で独特な風味があり、人気の健康食材です。原産地は西アジアから東ヨーロッパで、現在は北半球の温帯地域に広く分布しています。日本で食べられているクルミの大半はカリフォルニア産か中国産です。
 日本では縄文時代の遺跡からも、クルミの殻が出土しています。現在、和グルミの産地は長野県が圧倒的で、東御市の生産量が際立っています。改良され、指の力で簡単に割れる品種もあります。収穫期は9~10月です。  
たんぱく質や脂質が豊富。リノール酸とα-リノレン酸が含まれ、血栓、発がん、肥満などを予防する働きがあります。疲労回復に良いビタミンB1、動脈硬化を予防するビタミンE、骨を強くするカルシウムやマンガン、貧血予防の鉄、寝つきを良くするメラトニンも含まれています。
漢方では体力をつけて便秘を治し、咳や頻尿に効き、黒髪になるといわれています。

おいしい食べ方 
フライパンなどで5~8分、殻ごと乾煎りすると口が開き、殻がむきやすくなります。 サラダのトッピングやクルミあえ、ユベシなどの菓子にも利用されます。「クルミ小女子」は刻んだクルミを乾煎りし、湯通しした小女子に砂糖、みりん、しょうゆを入れて、火にかけます。岩手県や宮城県の郷土料理「クルミ餅」は、クルミをすり鉢ですり、水、砂糖、塩、しょうゆで味をつけた「クルミだれ」を、つきたての餅に絡めます。
クルミは風味が落ちやすいので、食べる直前に割るのがベスト。油分が多く、食べすぎるとお腹を壊すことがあります。殻をむいたら保存は密閉容器に入れて冷蔵庫に。
【「食べもの通信」10月号より転載】


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