2019年10月30日水曜日


        11月の旬
        安納芋

         薬剤師 橋本紀代子 
寒くなると食べたくなるさつま芋。ねっとりとした食感の安納芋が人気です。生だと糖度は16度前後。じっくり焼くとでんぷんが糖に変わるので、糖度は40度前後にもなり、蜜のような甘さが味わえます。
 安納芋には表皮が赤い「安納紅」と、表皮が白っぽい「安納こがね」の2品種があります。「安納こがね」にも果肉に少し紅が入った「安納もみじ」や、果肉がオレンジ色の「安納みつき」があります。
 「安納紅」と「安納こがね」は登録された品種で、種子島だけで栽培が認められていましたが、数年前からほかの地域でも栽培できるようになりました。収穫は911月で、1カ月あまり熟成させて、甘味が増したころに出荷されます。
 さつま芋を切ったときにしみ出る白い液はヤラピンという成分で、便通を良くする働きがあります。さつま芋には利尿作用があるカリウム、ビタミンC、抗酸化作用が強いビタミンEも含まれています。皮ごと食べると胸やけ防止になり、栄養素も多く摂取できます。
 漢方では、さつま芋は胃腸の働きや便通を整え、水分代謝を改善するとされています。

おいしい食べ方と保存方法

 焼き芋にするときは、さつま芋をよく洗い、ぬらしたキッチンペーパーでくるみ、その上からアルミホイルでしっかり巻き、4590分、時間をかけてオーブントースターなどで焼きます。
 大学芋、栗きんとん、ようかん、スイートポテト、炊き込みご飯、グラタン、ポタージュなども代表的なさつま芋料理です。
 保存の適温は1315度。1本ずつ新聞紙などで包み、日の当たらない風通しのいい場所に置きます。冷蔵庫での保存には向きません。焼いてからラップなどに包めば、冷凍庫で長期間保存できます。
【「食べもの通信」11月号より転載】


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